- 社長ブログ
津波から町を守ったケヤキを守るために。
昨日は富岡へ。いつ行っても浜からのそよ風を受け、何とも言えない心地よさを覚える。そして、その風が回りの自然と相まって、何か伝えようとしているようにも感じる。ただ、言えることは、本当に住みやすい自然環境であることは震災以前から変らないこと。津波で流出した家にも足を運んだ。家屋は全て流されたが、蔵と富岡川寄りに樹齢数百年のケヤキが数本残る。これらケヤキ、無数の杉や松は流出したにもかかわらず、震災前と全く表情を変えずに悠然とそこに立っている。そして津波が川を遡上した時、その幹の太さから流れを弱めたことだろう。富岡町を守ったものの一つであるだろう。でも、これらのケヤキは富岡川の河川改修で伐採しなければならない状況だ。とても複雑な心境だ。伐採せずに河川改修ができれば、将来、シンボルツリー的な存在になるだろうし、憩いの場になる可能性もある。残す術が無いかどうか、考えてみたい。