• 社長ブログ

とみおかワイナリーの地鎮祭

6月6日にとみおかワイナリーの地鎮式を行いました。

同じ場所で約15年ぶりの2回目の地鎮式。
1回目は、35歳に富岡町に帰郷し、それから約3年後にこの場に初めてのマイホームを建てた時。それから5ヶ月半後に東日本大震災による津波で家が流出。
今回はその時の地盤補強のための柱状改良のみ残る場で2回目の地鎮式。奇跡的に大津波に耐えた蔵の隣に建設し、蔵もワイナリーの一部として活用します。ワイナリーの建築設計そして施工も1回目と同じ、南会津のはりゅうウッドスタジオ様、芳賀沼製作様です。震災以降、互いに幾多の震災復旧、復興に関わり、豊富な経験と技術を培って、15年ぶりに富岡町小浜の地でチームが再結成されました。そして、ヴィンヤードの造成や多目的広場の計画、測量、設計など最新の技術を活用して関わってくれた(株)ふたばのスタッフもチームに加わりました。

地鎮式の時、
2016年4月に無人の町で初めて苗木を植えてスタートしたこと、
それ以降避難先から週末に仲間が集まり、見様見真似で苗木を育てたこと、
森林の伐採と開墾、台風による被害、強風による倒木、食害、病気、駅前の圃場の土地や土の確保、災害による補修等々、
これまでの8年3ヶ月の様々な喜びと苦難が走馬灯のように蘇ってきました。
スタートして何年も周りから富岡でワイン?、塩害、放射能汚染、津波被災、人がいないなどで、誰からも相手にされなかったこと… 。

約8年の時が過ぎ、丘の上の小浜圃場、そして駅前に広大なヴィンヤードが広がり、ついに駅前のヴィンヤードに隣接するワイナリー。常にイメージを作り、守り、信じ続けてきて、本当に良かったと思った瞬間でした。そして、年月と共に、ボランティア、企業のCSRなどの支援も年輪のように大きくなり、多くの方に支えられてここまできたことに、感謝しかありません。

とみおかワインはこれがゴールではなく、ここからスタートです。100年以上のプロジェクトで、まだ一合目に到達したかどうか。とみおかワインは私たちの代が主役ではありません。次の次の世代が地域の貴重な資源として認められるブランドを築き、そして地域の文化としてしっかり根付かせてほしいと思います。

ワイナリーは、来春に完成する予定です。日々、景色が変わってきますので、ぜひ多くの方にお立ち寄りいただければ幸いです。

 

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