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  • 技術トピックス

ドローン研究の最新事例や調査内容が掲載。 時代のニーズを捉え新たな技術を導入し、 一歩先の測量技術を目指す

空間情報部所属
長谷川 匡
2015年4月入社

こ数年、測量の世界にもドローン技術の普及が急速に進んでいます。当社においても様々な現場でドローンを導入し仕事の幅を広げています。 現在ではドローンで撮影した視点の異なる複数枚の画像をSFM(ストラクチャーフロームモーション)で解析し、測量した座標を組み込むことで、高さや幅、奥行きといった実際の距離を測ることが可能です。これまで測量では測れなかったものがドローンや最新の解析ソフトの導入で、驚くほどの情報量を得ることができ、さらに3次元ソフトを使用することにより立体的なサンプルを作ることもできます。当社ではこれらの技術を活用し、地元富岡町をはじめ双葉郡の森林における放射線量の測定を行いました。ドローンを活用することで人が入っていけない危険な場所や高線量地の線量を計測するだけでなく、レーザーを使って一本一本、木を測定し材積量を推測し、森林一体の価値を調べることが可能です。森林の情報すべてとはいかないものの、人が山や森を分け入って測定するより遥かに効率がよく正確な数値を測定することができます。他にも鳥獣被害対策としてサーモカメラを使った鹿など鳥獣の個体数調査の有効性について効果が期待されています。

今後ドローンを使った調査や研究はますます増えてきます。我々もさらなる技術向上を目指し、森林の維持管理、除染において重要な役割を担うことができよう努めていきたいです。 当社と日本大学工学部による共同研究について、(一社)リモートセンシング学会の学術講演会で発表した論文が、機関誌に掲載されました。ドローンによる空間放射線量の測定や鳥獣被害対策としてサーモカメラを使った鹿の個体数調査の有効性について記載されていますので、ぜひご覧ください。

2018/07 日本リモートセンシング学会
日本リモートセンシング学会誌2018年38巻3号
東日本大震災からの復旧復興におけるUAV利活用の取り組み
2018/11 日本リモートセンシング学会 第65回学術講演会
土地被覆分類解析のためのRedEdge-Mの精度検証/シカ個体抽出を目的とした機械学習のための超解像処理を適用したドローン熱画像の有用性評価
2018/03 平成30年度土木学会東北支部 技術研究発表会
UAVを利用した裸地小流域における地表面温度の連続観測
2019/11 日本リモートセンシング学会 第67回学術講演会
土地被覆分類を考慮したUAVセンシングによる空間線量マッピングの高精度化/ライトセンサス調査と比較した広域湿原におけるシカ個体数推定のためのドローン熱画像の有用性評価
2019/09 土木学会論文集G(環境)
裸地小流域を対象としたUAVによる知表面温度の連続観測と放射量・土壌水分量比較

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